love in cake

サンジがいつも作ってくれるケーキは俺の大好きな味。

でもその時は、たまたまゾロと一緒にケーキを食べてた。

俺のケーキとゾロのケーキは違う種類で

ゾロの食べてるケーキもおいしそうだった。

俺の考えてることがわかったのかな?

ゾロが一口食べるか?って。

だから俺はうれしくて、うん!!って言ったんだ。

それで、ゾロが差し出してくれたフォークにパクッて。

そしたら、ゾロのケーキは苦かったんだ。

俺のケーキは甘いのに、ゾロのケーキは苦い。

なんでゾロのケーキは甘くないの?

サンジはゾロのことが嫌いなのかな。

だから、ケーキを苦くしたのかな。

そうナミに聞いたら

「あー、それは。愛が詰まってるからよ。」

「愛?」

「そー。チョッパーのケーキはチョッパーの嫌いな味だった?」

「うーうん。俺の大好きな味だった。」

大好きな大好きなフルーツがいっぱいのった周りがサクサクってしたケーキ。

「でしょ?それはサンジ君がチョッパーのことを考えて愛情を込めながら作ったから。」

「じゃー、なんでゾロのケーキは苦かったんだ?」

「苦かったのもサンジ君の愛情よ。」



「甘いのも苦いのも愛情?」

「そう。只甘いだけじゃチョッパーの好きな味にはならないでしょ?」

「うん。」

「只甘いだけのケーキにサンジ君の愛情が加わるからチョッパーの好きな味のケーキになる。」

「うん。」

「ゾロの苦いケーキも一緒よ。」

うーん。

「ゾロは苦いケーキが好きなのか?」

「只苦いだけじゃ駄目よ。サンジ君の愛情が加わるからゾロの好きな味になるの。」

「じゃー、サンジはゾロのこと嫌いじゃないよな。」

「あったりまえ。あんないちゃいちゃしてるようなバカップルだもん。サンジ君はゾロのこと大好きでしょうがないわよ。」

「だよな。よかった。」

一安心。

「うーん。サンジの愛情が加わると味が変わる・・・。」

「そう。私のミカンもサンジ君の愛情で私の好きな味のミカンケーキになるの。」

わかったってかんじで

うーんってかんじ。

でもナミは

チョッパーも色んな物に愛情を込めてるよって。

意味はわからなくても、できてるよって。

よかった。

俺も、サンジの作ってくれたケーキを食べたときの幸せな気持ちを誰かに与えられてるのかな。

考えてると向こうからサンジが呼ぶ声が聞こえた。

ナミにありがとうっていって

俺はサンジのいるキッチンに向かう。

サンジにあったらまずこう言おう。

「愛情いっぱいのケーキをありがとう。大好き!」

って。

サンジはなんて答えてくれるかな?



えんど。


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